ルパンの最期
4 名無しさん@八周年 2007/07/14(土) 21:42:31 id:y0Vi/Way0
窓からの光が、室内の塵に反射して瞬く。無機質で、どこか寒々しい病室。
そこに、ルパンがいた。
薄水色の病院服の上に赤いジャケットを羽織り、ベッドの上に腰掛けていた。
大きく息を吐くと、銭型は病室へと足を踏み入れた。ルパンを、逮捕するために。
捕まえる? この今にも死にそうな病人を?
長年夢見てきた事だというのに、銭型にとってそれは既に無価値だった。
「よく来たなぁ、とっつぁん」
人を食ったような態度でルパンが声をかける。
掠れきった声、扱けた頬、体中に繋がれたチューブは心電図へと繋がっている。
かつての面影は、ほとんど残っていない。
そこにいるのは、死を目前に控えた一人の病人だった。
「ルパン、何で貴様がこんな……」
「天下の大泥棒にも、勝てない物があったってことさ」
「一生をかけて追い続けて来て、こんな幕切れとはな」
「そんなら見逃してくれよ、とっつぁん」
「そればかりは出来ん相談だな。ルパン、貴様を……貴様を逮捕する」
「ごめんだね。俺ぁ逃げるぜ」
「今の貴様に何が出来る」
銭型の言葉に、ルパンはにやりと笑った。
「どうかな?」
ジャケットから取り出したのは、ワルサーP38。それを自らのコメカミに押し付けて言った。
「あばよ、とっつぁん」
銃声がコンクリートの壁に反響する。急激に乱れた心電図は、数刻の間にフラットとなった。
してやったり。
銭型の脳裏に焼きついたルパンの最期は、そんな、いつも通りの彼の姿だった。
「ルパンめ……まんまと逃げおった……」
銭型は、失われた何かが再び燃焼し始めるのを感じていた。
コートからガバメントを抜き、セーフティを解除する。「逃がすものか。どこへ行こうが必ず捕まえてやるぞ、ルパン」
マテー ルパーン (゚д゚ ) ヽ(゚д゚ )ノ | ? | ミ | 銭 | ミ ;y=ー(゚д゚ )・∵. ターン ヽ(゚д゚ )ノ \/| ? |) | 銭 | アバヨ- トッツァ-ン △ (゚д゚ ) ( ? ) ヽ(゚д゚ )ノ )ノ ミ | 銭 | △ (゚д゚ ) ( ? ) ;y=- (゚д゚ )・∵ターン )ノ ミ \/| 銭 | △ マタンカー (・゚Д゚) △ ( ? ) ヽ(゚д゚・)ノ )ノ ミ ( 銭 ) )ノ ミ