みなさんさようなら ---1台で同時50万接続のWebサーバーが登場

「もう負荷分散は必要ない」---1台で同時50万接続のWebサーバーが登場
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060707/242757/


ここまで徹底した製品が出るとはある意味いい時代といえる.
こんな製品が出てしまったからにはこんな場末のBlogで
配信技術についてグダグダ話す必要もないだろう.
短い間でしたがみなさんどうもでした.


ということには当然ならない.たいていのサービスはこれ1台で全部
まかなえるだろう.ただその代償としてロバストネス(堅牢性)を失う可能性があるからだ.


今までサーバ30台でまかなっていたのがこの製品1台に置き換わったとしよう.
そうするとこの1台が落ちたとき=サービス停止となる.これはうまくないだろう.


「じゃあ2台買えばいいじゃん.」


という意見もあるだろう.そうすると1台落ちたときにもう1台にかかる負荷が
2倍になるので,常にMax時の1/2の負荷で運用しないといけないことになる.
30台時代は1台落ちても29台でまかなえばよかったことを考えると
これは高効率な運用をしているとはいえない.


つまりは分散投資でいうところの「一つのかごに卵を全部のせてはいけない」
というのがそのまま適用されるということだ.ただこの製品が有効なケースは
もちろんある.例えば下記のようなケースだ.

  1. サーバを置くスペースが足りない.
  2. そこまでの堅牢性が要求されてない.
  3. 何10台も管理できる体制にない.
  4. いやこの製品10台とか買いますから.


何事もケースバイケースなので,その辺はよーく考えてシステム導入はしていきたい.

(おしまい)